ウィッグを使用するうえでの大きな問題のひとつに、暑さとムレがあります。特に夏はしっかり対策しないと、「暑くてウィッグをつけるのが辛い！」と感じる方も多いはずです。そこでこの記事では、ウィッグの暑さ・ムレ対策を「選ぶ時」「使用時」に分けて紹介します。ウィッグをつけた時の暑さ・不快感に悩んでいる方や、夏にウィッグを付け慣れていない方は、ぜひ参考にしてみてください。

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ウィッグの暑さ・ムレ対策：選ぶ時

まずは、ウィッグを選ぶ時の暑さ・ムレ対策を3つ紹介します。

①ポイントウィッグにする

ウィッグには、頭全体を覆う「フルウィッグ」や、部分的に取り付ける「ポイントウィッグ」など、さまざまなタイプがあります。中でも「フルウィッグ」は暑くなりやすく、頭皮が汗をかいて蒸れ、不快感を感じることが多いです。フルウィッグではなく、比較的覆う部分の少ない「ポイントウィッグ」を選ぶことで、暑さや蒸れを軽減できます。

②通気性の良いベース素材を選ぶ

ウィッグの裏面の、毛が植えつけられている場所を「ベース」と呼びます。ベースは基本的に「ベースネット」と呼ばれるネット状になっており、この「ベースネット」の素材や形状が暑さや蒸れに大きく関わるポイントです。通気性が良いものを選びましょう。

③毛量が多すぎるウィッグを避ける

ベース素材の通気性が良くても、ウィッグの毛量が多いと通気性が悪く、暑さや蒸れの原因になります。夏に身につけるウィッグを購入する時や、季節を問わず暑さが気になる方は、できるだけ毛量の少ないウィッグを選ぶのがおすすめです。

ウィッグの暑さ・ムレ対策：使用時

続いて、ウィッグを着用する時にできる暑さ・ムレ対策を紹介します。

①空き時間にウィッグを外してリフレッシュする

少しの時間ウィッグを外すだけでも、中にこもった熱を逃がしたり、汗を拭いたりしてリフレッシュできます。休憩時間や空いた時間などウィッグを外せるタイミングがありそうな場合は、鏡やウィッグ用ブラシといった付け直す際に必要な道具を準備しておきましょう。

②予備のアンダーキャップを持っておく

アンダーキャップを使用する方は、予備のアンダーキャップを持っておくと良いでしょう。アンダーキャップとは、ウィッグの下に被る黒いネット状のキャップで、地肌を保護するためや、ウィッグの隙間から地肌が透けないようにするために使用します。アンダーキャップが汗でぬれて気持ち悪くなった際に、予備が活躍するでしょう。

③汗取りパッドを貼る

ウィッグの内側に汗取りパッドを貼り付け、汗を吸収させるのも効果的です。通気性は下がるものの、汗が流れ落ちたり内部が蒸れたりするのを防ぐので、快適に過ごせるでしょう。ウィッグ専用の汗取りパッドもありますが、市販の脇汗用パッドで代用も可能です。

④冷感スプレーを使う

衣類用の冷感スプレーをウィッグに吹きかけて、ひんやりさせるのもおすすめの対策方法です。出かける前につければ、しばらくの間涼しさが続きます。暑くなってきたら一吹きすると、熱のこもったウィッグを冷やせるので、バッグに入れて持ち運ぶのも良いでしょう。ウィッグ専用の冷感スプレーも販売されています。

⑤ウィッグの毛量や長さを変える

ウィッグの毛をカットして通気性を良くするという方法もあります。自分で切っても良いですが、できれば美容院でカットしてもらうのがおすすめです。美容院には、予約の段階でウィッグのカットが可能かどうか確かめておきましょう。

⑥帽子などを使って保冷剤を仕込む

ウィッグの中に保冷剤を仕込むという方法で暑さ対策をしている人もいます。小さめの保冷剤をタオルやハンカチでくるみ、ウィッグの中に入れるだけです。しかし、普通に入れるだけではウィッグが膨らんで不自然になりがちなので、帽子やスカーフを使って上手くなじませましょう。

ウィッグの暑さ対策をして快適に過ごそう！

ウィッグの暑さ・ムレ対策を、選ぶ時・使用時に分けて全9種類紹介しました。これからウィッグを購入する方は、ウィッグのサイズやベース素材、毛量などをチェックして、できるだけ暑さを感じにくいものを選んでください。すでに持っているウィッグで暑さ対策をしたい方は、冷感スプレー・保冷剤などといった冷やせるアイテムが使えると良いですが、難しい場合は、一度ウィッグを外したり、汗取りパッドを貼ったりするだけでも、​​不快感を軽減できるはずです。まずはいろいろな方法を試してみて、夏を快適に過ごせる暑さ・ムレ対策を見つけてくださいね。